札幌ハロウィン「ピエン男」、警官振り切りパトカー?奪う

北海道札幌市の商店街「狸小路」で31日、黄色い装束で仮装した男が警察官と口論になった後、パトカーとみられる車両に乗り込み逃走する様子がSNS(会員制交流サイト)に投稿され話題になっている。

「ぴえん」絵文字仮装で札幌中心部へ

SNSの投稿によると、男は「訴えかける顔」(Pleading Face Emoji)とよばれる絵文字「🥺」(俗称:ぴえん)に似た黄色の仮装に身を包み、札幌市中心部の狸小路4丁目に21時ごろ出没。当日はハロウィンだが、商店街の振興組合からは「外には出歩かず〜我慢してください」という内容の「お願い」が出されていた。

その後、男は警察官から職務質問を受け口論に。約一時間後の22時ごろ、男が北海道警のパトカーとみられる車両の助手席から身を乗り出して手を振る動画がTwitterに投稿された。

これを受けてインターネット上では「これが令和の日本か」などと驚く書き込みがみられる一方、動画内の警察官の制服やパトカーの塗装が正式な警察の装備と異なる可能性を指摘する投稿もみられた。

パトカーとみられる車両には赤色灯、警察き章などが取り付けられ、側面には「北海道警察」と書かれている。精巧に似せた車両を製作したり走行させたりすることは刑法、軽犯罪法、道路運送車両法などで禁止されており、男の乗った車両の真偽にかかわらず、男の行為は罪に問われる可能性が高い。

コロナ禍のなかでも街に飛び出した男ら。仮装どおりの「ぴえん」とした表情を浮かべることになるだろう。