カラオケサービス「JOYSOUND」を運営する株式会社エクシングが、今日26日までに、朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)の人気バンド「普天堡電子楽団」が発表した歌謡曲「攻撃戦だ」(朝鮮語読み:コンギョッチョンニダ、正式名:攻撃の勢いで)を同サービスから削除していたことが分かりました。
「攻撃戦だ」は、2010年に朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」に発表され、普天堡電子楽団が歌う歌謡曲です。朝鮮の主要政策である「強盛大国」の実現に向けて人民を鼓舞する勇猛な歌詞に、日本のヒーローものアニメソングを思わせる曲調で、日本でも多くのファンを抱えるDPRK-POP(朝鮮のポップソング)の代表格ともされています。
日本のファンからは、同楽曲のカラオケ収録を望む声が強く、昨年11月には、エクシングが提供する自作楽曲等カラオケ配信サービス「うたスキ ミュージックポスト」より配信が始まりましたが、著作権侵害を理由にわずか6日で配信が停止されたことが物議を醸していました。
参考記事:朝鮮の人気楽曲「コンギョッチョンニダ」、JOYSOUNDから削除
今月23日に再度、同サービスを用いての配信が行われていましたが、今日未明には「うたスキ ミュージックポスト」の公式サイトから当該楽曲のページが削除、15時にはJOYSOUNDの公式サイトからも削除されていることが確認されました。
JOYSOUNDでは、既に「うたスキ ミュージックポスト」を利用して「統一列車は走る」(朝鮮語読み:トンイルリョルチャタルリンダ)のようなDPRK-POPが配信されており、ファンからの支持を集めていました。朝鮮問題を専門とするジャーナリストの高英起(コウ・ヨンギ)さんも同楽曲のカラオケ所収について関心を寄せており、今回の削除をめぐっても、同社の対応が注目されそうです。