コロナ禍を経て、若者たちの「つながり」の形はどう変わったのか。これからの時代に匿名クラブが果たすべき役割は何なのか。
特集「匿名クラブ・ウィズコロナ」では、毎週金曜・全4回にわたり、コロナ禍のもとでの匿名クラブの取り組みに迫る。(第三回)
第一回:Coyu.Live「コロナ見舞・支援金」所属ライバーの危機救う
第二回:コロナ休校で「居場所」作ったワサラー団ひま部 そして「匿名クラブ」ブランド復活へ
元号が平成から「令和」に代わり、はやくも一年が経過した。ラグビーW杯では日本代表が国民に希望を与えた一方、豪雨などの自然災害や新型コロナウイルス感染症の拡大などの社会不安が相次ぐ波乱の幕開けとなった「令和時代」だが、時代の変化に合わせ、インターネット上でも新たな波が生まれようとしている。
ツイッタラー団体「真・令和革命軍」は5月8日に匿名クラブのブランドチームとなった。今年2月に設立された「令和革命軍」を前身とし、大型連休中の5月5日に再建されたばかり。再建からわずか3ヶ月足らずのグループだが、匿名クラブグループの新星として徐々にその存在感を強めている。
「優しい革命」目指しグループシナジーを発揮
かねてから「令和革命軍」の設立を計画していた総長の「るいくん」。インターネットの世界を変える「優しい革命」をめざすも、初期には外部とのトラブルで団体に深刻なダメージを負った。トラブルの反省を踏まえ、再建と改革を期してグループ名を「真・令和革命軍」と改め、匿名クラブの一員となった。
当初はメンバーも少なく、Twitter上の一つのグループDM(いわゆるチャットルーム)でやりとりすることが活動の中心だったが、匿名クラブ内をはじめとする諸団体のノウハウを学び、広報、団体防衛、本部機能など役割を分担させたグループDMを作成、体制の強化に繋げた。さらに独自に他団体と同盟関係を構築し、7月には系列団体も誕生させた。
コロナ禍を経て変わる学生生活
真・令和革命軍は、新型コロナウイルス感染拡大の直撃のなかで勢力を拡大した。中学生から大学生にかけて、学生層がメンバーの中心を占めている。総長のるいくんも現在は大学生。高校卒業を機に同団体を設立し、学生生活との二足のわらじを履く生活を送っているが、講義の大半はオンライン授業。自身も予想外の学生生活の門出を迎え、そのぶんより熱い想いが団体活動に向けられている。
コロナ禍に突入する以前から大手グループへの成長を目指し活動していた同団体だが、その成長は学生の臨時休校期間と重なり、学生メンバーの増加に繋がった。居場所を失った学生の心の拠り所ともなっているようだ。
目指すはネット団体の「第三勢力」
まもなくメンバーが100人を越えようとする真・令和革命軍。設立から日は浅いものの、目指すはネットコミュニティの「第三勢力」だ。
真・令和革命軍の成長戦略は、他団体との広い連携・同盟関係にある。匿名クラブ内外問わず同盟を広げ、現状の知名度不足と人数不足を補っている。総長のるいくんは匿名クラブで各ブランドチームの連携支援業務を統括する「グループ連携機構」の機構長を務め、ブランド間の調整で存在感を発揮。今後は協力関係を発展させながらも、独自の広報体制をはじめとした組織基盤の強化に力を注ぐ。
るいくんは「革命軍はまだまだ成長を続けます。」と意気込みを見せる。地道な活動で体制を整え活動を拡大する真・令和革命軍の成長は、匿名クラブにとっても新たな動きだ。匿名クラブの新星として勢力の拡大に期待が寄せられている。
■「真・令和革命軍」Twitter https://twitter.com/reiwakakumeigun